ＬＤＫのスタイルを考える際には、通常、平面図などを見ながら、

あれやこれやと検討しますが、意外に見落としがちなのが、断面についてです。

とくにキッチンとダイニングには、どうしても越えられない「壁」が存在するからです。

それは、ズバリ！「高さの違い」です。

調理台の高さは、商品や使用する人の身長によって

多少の違いはありますが、概ね「８００㎜」は必要です。

一方、ダイニングテーブルの高さはぜいぜい「７２０㎜」程度。

たった８０㎜の差のようですが、この差は実に悩ましいのです。

何が悩ましいか・・それは「目線」が合わないからです。

よく考えられて、設計された「名作」と呼ばれる住まいは、必ずと言っていいほど、

この「目線」を、充分配慮した上で設計されています。

キッチンで料理を作っている人・・ダイニングで座っているひと・・リビングでくつろいでいる人。

それぞれの人の目線ができるだけ上下にぶれないようにする・・そんな、ちょっとした配慮が、

住まいに大きな「満足感」と「家族のつながり」をもたらしてくれます。

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